T.Y

ひらめきが成果に変わる。
だから研究開発は面白い

研究開発 2006年入社 開発研究部 二課 課長
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担当している業務について
教えてください。

開発研究部の主な役割は、新しい機能や特性を備えた製品を開発すること。研究開発に至るフローは大きく分けて2つあります。1つ目は、「より耐摩耗性を高めてほしい」「品質を保ったまま製造コストを下げたい」というような営業部や製造部からの要望を受けて進めていくケースです。私が担当しているのは、ポリウレタンなどの樹脂を用いてつくるベルト製品。水を搾る工程で、濡れた紙をしっかりとフエルトに押し付けるための用具です。改良のために新しい素材を検証したり、製造プロセスや素材の組み合わせを見直したりして、期待に応えるベルトをつくっています。
そして2つ目が、将来的に必要になると思われる機能や特性の研究開発を独自に進めるケース。年一回、研究テーマを決めて、数年かけて実用化を目指すプロジェクトです。当社では現在8つ程度のプロジェクトが同時に進行し、部内のメンバー12名が数人のチームを組んで対応しています。1人が複数のテーマを担当する体制のため、これまでさまざまな研究に携わってきました。また、研究期間は短くても1年、長い場合で5年程度。しっかりと時間をかけて研究開発を進めていくのが当社の特徴かと思います。
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仕事をする上で
大切にしていることはありますか?

研究開発に取り組むうえで大切にしているのは、ひらめき力。例えば、難易度の高い研究でそれまでのやり方では答えが出ないとき、新しいアイデアやアプローチに対して「ひらめき」が生み出せるかどうかが重要になります。経験も必要ですが、研究者にとっては柔軟に発想する力も欠かせません。だから最近は、「ひらめき」のきっかけを生むためにも、好奇心や探究心の赴くままにいろいろ試してみるようにしています。こうしたアクションが思わぬところで解決へとつながっていくから、研究開発という仕事は本当に面白いと感じますね。
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課長という立場で、
チームをマネジメントするうえで
意識していることを教えてください。

部下には積極的に仕事を任せて、たくさんの「失敗」を経験できるようにしています。もちろん適切なフォローは必要ですが、失敗は成長するために欠かせない要素の一つ。誰しも同じ失敗をくり返さないように入念に準備したり原因を探ったり……成功に向けていろいろなことを試しますよね。それが重要なポイント。たくさんの失敗とそれを乗り越えてきた実体験が人を伸ばします。論文や他社の経験談からそのすべてを自分のものにできたら簡単ですが、そうはいきませんから。
また私自身、部下を持ちはじめてからは日が浅く、マネジメントに関してはわからないことだらけ。「こう教えたらわかりやすいかな」「こう伝えれば気持ちよく動いてもらえるな」と日々試行錯誤しながら、気軽に相談し合える関係を目指しています。
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海外研修制度でフィリピンに
留学されたとのことですが、
その経験について
詳しく教えてください。

入社して11年目のとき、上司の推薦をきっかけに海外研修制度を活用することになりました。この話が来たときは驚きましたが、今後留学してまで英語を学ぶ機会はなかなかないだろうと思って参加することに。参加が決まってからの半年は準備期間として、英会話レッスンの受講や業務の引き継ぎをおこない留学に備えました。留学先はフィリピンの語学学校。約半年間、日常会話を中心に勉強しました。また、留学中は日本と海外の文化の違いも肌で感じることができて、人生経験としても良い機会だったと思います。
こうして身についた英語力は、海外の素材メーカーと商談するときなどに役立っていますよ。基本的には商社が間に入っていて通訳をしてくれるのですが、細かいニュアンスまでは訳されないこともしばしば。素材を使う立場としては、メーカー担当者が伝えようとしていることはくまなく知りたいので、自分で理解できる程度まで英語力を身につけられたのは良かったです。
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今後の目標を教えてください。

私の目標は、世界初の素材で製品を開発することです。当社のものづくり技術では新しい素材を生み出すことはできませんが、素材同士の組み立てや加工は得意分野。素材メーカーの協力のもと世界初の素材を用意していただき、私たちが製品化する……イチカワにはそれを叶えるための協力体制や技術力が揃っていると思います。実際にチャレンジするとなると研究期間も長く、失敗だらけで思うようにいかないかもしれません。それでも、研究が少しずつ進んでいく過程や完成後の達成感を想像するとワクワクします。研究者としてぜひチャレンジしたいですね。
One Day Flow

1日の流れ

  • 8:55
    体操・始業・朝礼
  • 9:05
    メンバーの進捗確認(火・木)
  • 9:15
    メール対応
  • 10:00
    基礎検討・応用検討のテスト①
  • 12:00
    昼食
  • 12:45
    基礎検討・応用検討のテスト②
  • 15:00
    テスト結果を受けた次回策の検討
  • 17:30
    終業・残業
  • 19:00
    帰社
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