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入社の経緯を
教えてください。
大学卒業後はものづくりに携わる仕事がしたいと思い、就職活動では専攻分野にこだわらずにさまざまな業界を検討していました。例えば、燃料を扱う会社や自動車部品を製造する会社など、メーカーという大きな括りで会社選びをしていたんです。その流れの中で、イチカワに出会いました。それまで聞いたことがなかった業界と事業内容でしたが、段ボールやトイレットペーパーなどの紙づくりを支え、日常の身近なところで役に立っている点に面白みを感じたんです。また、国内シェアの半分を占める製品や世界シェアNo.1の製品があることにも強く惹かれて入社を決めました。
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担当している業務について
教えてください。
国内技術部の主な仕事は、専門知識をもとにお客さまの課題を解決することです。当社が納めている製品はすべて、お客さまの抄紙機1台1台に合わせたオーダーメイド。「搾れる水分量を増やしたい」「平滑性をもう少し改善したい」など、お客さまごとに求める機能や物性が異なるため、製紙工場に足を運んで実物を見ながら、課題を聞き出していきます。また具体的なご要望がない場合でも定期的に訪問して、使い心地や紙の仕上がり状況などをヒアリング。製品をうまく使えているか、もっと効率化できるところはあるか……お客さまがまだ気づいていない潜在ニーズを見つけていきます。こうして集めた情報を製品設計に反映。製造部と一緒にかたちにして、次の訪問時にご提案しています。
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仕事をする上で
大切にしていることはありますか？
紙はさまざまな工程を経て完成します。当社の製品は紙づくりに欠かせない重要な用具ではありますが、全工程の一部にすぎません。だから、お客さまから「希望していた品質の紙ができない」とご相談をいただいた場合でも、実はフエルト以外の要素が原因となっている可能性もあるんです。原料の状態はどうだったか、設備のセッティングは適切であったか……トラブルが起きてしまった状況をきちんと把握するために、プレスパート以外の工程も気にかけるようにしています。目指しているのは、お客さまと私たちの「良い紙をつくる」という共通目標を達成すること。できるだけ視野を広くして、お客さまの話を深掘りするように心がけています。
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技術面の知識はどのように
身につけてきたのでしょうか？
製品に関する知識は、製造工場への1年間の現場研修で理解を深めました。私は理系出身ですが、繊維や紙は専攻外なので入社当初はわからないことだらけ。実際の製造工程を見ながらじっくり勉強できた経験は、その後の業務理解をスムーズにしてくれました。また、現場の方々と仲良くなり気軽に話ができる関係を築けたことも良かったですね。技術的なアドバイスが欲しいとき、現場とのつながりがあると相談がしやすいので助かっています。
国内技術部への配属後に役立っているのは、部内で開催されている勉強会。客先でのトラブル事例や製品の改善事例を共有し合っています。そこでは若手もベテランも関係なくフラットに意見交換ができるので、良い刺激がもらえるんです。若手社員でもやりたいことを言い出しやすく、それを受け入れる文化が根付いていることも当社の良さかなと。私自身も「自分で設計してみたい」「次の提案では仕様を変更したい」など、小さなチャレンジを積み重ねてきたことで実践的な知識や技術を身に付けられました。
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今後の目標を教えてください。
より多くの経験を積み、「どんな要望にも最適な解決策を見出せる存在」になりたいです。私たちの専門領域であるプレスパートは、製紙工程全体からみれば小さな領域。しかし覚えることは膨大で、とても奥の深い仕事とも言えます。入社当初と比べれば一人で解決できることは増えてきましたが、まだまだたくさんの知識や経験が必要だと痛感することも。プロフェッショナルとして活躍できるように、部内の勉強会や会社の研修制度などをうまく活用しながら成長を続けていきたいです。
