平滑性向上と高速搬送性の
両立により
省エネルギー化に貢献します。
近年、搾水性と平滑性を高めながらいかに走行スピードを上げるかが大きな課題となっており、生産性向上を目的としたクローズド・トランスファー・プレス機構(CTP)が開発されました。CTPを備えた抄紙マシンで使用されるトランスファー用ベルトは、毎分2,000mクラスの高速域も安定して紙を製造できる操業安定性を実現し、再湿を防ぎ生産性の向上や紙質改善に寄与する最新の抄紙用具です。イチカワは当初からCTPに注目し、トランスファー用ベルトの製品開発に成功。導入が進む欧州・中国を中心とした海外市場で実績を上げています。紙の付加価値を追求しながら、新たな発想で高速走行性と強度維持に優れた次世代の製品を開発し、操業安定に貢献してまいります。
製品ラインナップ
最新のタンデムシュープレス型高速マシン用として開発されたトランスファー用ベルトは、シートの平滑性向上と高速搬送性をバランスよく兼ね備えた製品です。
タイプⅤ
ロングライフを達成する両面樹脂タイプ
耐久性の高い疎水性ウレタン樹脂を両面に採用することで耐摩耗性を強化し、ロングライフの達成が可能です。
タイプⅥ
シート密着性と寸法安定性に優れた親水性タイプ
表面に密着性の高い親水性樹脂を採用したシート搬送性に優れた製品です。親水性樹脂のため表面汚れ(ピッチ付着)防止にも効果を発揮します。また特殊なラミネート基布の採用により走行安定性に優れています。