製造拠点

柏工場

千葉県柏市の根戸工業団地にある柏工場には、抄紙用フエルトのニードリング工程と洗浄・乾燥・仕上工程、トランスファー用ベルトの製造工程があります。製品の最終検査工程、出荷工程も有しており、当社における一大拠点となっています。設備としては、世界最大サイズの巾13mもの製品が製造可能なニードリングマシンやドライヤーマシンなどがあり、自働化機構を組み込んだ生産ラインを導入しています。製品の物性管理だけではなく、生産現場の温湿度や異物除去も高いレベルで管理し、品質安定性を確保しています。
2000年にはISO14001認証を取得し、コージェネレーションシステムや太陽光発電設備の導入、省エネ機器の採用により、環境対策や省エネルギー対策にも積極的に取り組んでいます。

住所

〒277-0831
千葉県柏市根戸200番地

連絡先 TEL:04-7132-1111(代表) 
FAX:04-7131-2040
操業開始時期 1964年(昭和39年)7月
敷地面積 55,203㎡
主な設備と機能
  • ニードル棟(N1、N2、N3) 11,000㎡

    バット原料の調合工程、ニードリング工程

  • 仕上棟(F1、F2、F3、F4) 10,000㎡

    洗浄・薬品処理工程、乾燥工程、仕上工程、トランスファー用ベルト製造工程

従業員数 307名(2024年3月31日現在)

保有設備

①ニードリング工程 プレニードルマシン

プレニードルマシン 3台(仕掛巾:最大13.6m)
原料(綿)の繊維をシート状に成形し、マットを作成します。このマットを基布に植え込みフエルトを製作するため、均一な質量のマットが求められます。製造中の斑を測定し、マットの質量を管理すると共に、3台のプレニードルマシンを繊維の太さごとに使い分け、効率の良い生産体制を構築しています。

②ニードリング工程 ニードルマシン

ニードルマシン 9台(仕掛巾:最大13.5m 仕掛丈:最大70.0m)
大量の針を上下に運動させ、マットを基布に植え込みフエルトを作ります。お客様の要望に合わせて、製品の寸法・針の形状・原料の種類を組み合わせ、様々なフエルトを製造しており、全9台あるニードルマシンを用途に合わせて使い分けることで、効率の良い生産を可能としています。

③洗浄・乾燥・仕上工程 ドライヤーマシン

ドライヤーマシン 11台(仕掛巾:最大14.5m 仕掛丈:最大191.0m)
ニードリングされたフエルトはドライヤーマシンに掛けられ、要求性能に応じて加熱やプレス処理といった仕上加工が施されます。抄紙機で均一な紙を作るためには、フエルトに均一な仕上加工をしなければならないため、マシンロールや加熱・プレス処理は高い精度で調整され、世界に誇る品質を生み出しています。

沿革
1964年(昭和39年)7月 柏工場 (千葉県柏市)を新設、ニードルフエルトの製造を開始。
2000年(平成12年)3月 ISO14001認証取得。(柏工場)

岩間工場

茨城県笠間市の岩間工業団地にある岩間工場には、抄紙用フエルトの製織工程やシュープレス用ベルト、トランスファー用ベルト、工業用フエルトの製造工程があります。製織工程には世界最大級の33mの機巾を持つ織機や、最先端の高速稼働織機といった多様なマシンを保有しており、様々なニーズに対応した基布の生産体制を整えています。ベルト製造工程では、イチカワ独自の設備を保有し、多様な要求性能やサイズのシュープレス・トランスファー用ベルトの生産が可能です。さらに手縫合などの熟練技術も継承し、職人技とハイテクノロジーをあわせた、独自の製造技術を実現しています。また、抄紙用フエルト製造技術を応用した多種多様な工業用フエルトの製造も、岩間工場で行っています。
2019年にはISO14001認証を取得し、太陽光発電設備の導入や工程排水の再利用など、省エネルギーや環境対策にも積極的に取り組んでいます。

住所

〒319-0206
茨城県笠間市安居2600番11号

連絡先 TEL:0299-37-6211(代表) 
FAX:0299-37-6200
操業開始時期 1996年(平成8年)4月
敷地面積 66,100㎡
主な設備と機能
  • 第一生産棟 10,000㎡×2階建て

    製織工程(備織、製織、織整)
    工業用フエルト製造工程

  • 第二生産棟 3,500㎡×3階建て

    シュープレス・トランスファー用ベルト製造工程
    工業用フエルト製造工程

  • 第三生産棟 12,814㎡×平屋建て

    シュープレス・トランスファー用ベルト製造工程

従業員数 270名(2024年3月31日現在)

保有設備

①製織工程 備織

管巻機(ヨコ糸の準備)

整経機(タテ糸の準備)

管巻機 27台  整経機 3台
備織工程では、基布を構成するタテ糸とヨコ糸を後の製織工程で使いやすくするために、専用の器具に巻き取っていきます。糸の張力のばらつきは、基布の均一な製織に大きく影響するため、温湿度管理や巻き取り張力などを厳しく管理し、高い品質安定性を確保しています。

②製織工程 製織

織機 34台(機巾最大33m)
製織工程では、備織工程で作ったタテ糸とヨコ糸を使用して、基布を織り上げていきます。世界最大級の巾33mを誇るものの他、多数の織機を保有しています。また、ロボットなどを駆使した自働化技術や最先端の製織技術を積極的に導入しており、生産性と品質安定性を高いレベルで達成しています。

③シュープレス・トランスファー用ベルト製造工程 コーターマシン

コーターマシン 8台
シュープレス・トランスファー用ベルトの製造において、イチカワは永年にわたって培われた高度な技術と独自の設備を導入しており、優れた搾水性や耐久性、走行安定性を実現しています。また徹底した品質管理と高い生産性を両立させ、優れた品質のベルトを生産する体制を整えています。

④工業用フエルト製造工程

イチカワのフエルト製造技術をベースに、多種多様な工業用フエルト製品群を生産する工程です。高機能原料の使用や特殊高圧プレス機などの専用設備の導入により、高強度や高耐熱性を実現しています。また、一部製品にはQRコード刻印による効率的な製品管理を行っています。

沿革
1996年(平成8年)4月 岩間工場(茨城県笠間市)を新設。
1998年(平成10年)10月 市川工場を閉鎖し、生産機能を柏・岩間工場へ集約。
2019年(平成31年)5月 ISO14001認証取得。(岩間工場)